
進学や就職は単身で引っ越すタイミング。今まで一人暮らしだったけれど結婚により二人暮らしに引っ越す場合もありますよね。単身引越しは荷物が少ない分、より格安に「自分で」引越ししたい!と考える方が多いです。今回の記事では一人暮らしの引越しを自分で行う際に覚えておきたいポイントをしっかりとまとめました。
一人暮らしの引越し、自分でできるのかをチェック!
[1]距離や荷物量で車は変わる!引越しに必要な車
引越しに適切な車がない場合は業者に頼む方がおすすめです。
引越しには「車」が欠かせません。自分での引越しに使う車は「乗用車」「軽トラ」「バン」「ハイエース」「トラック(2t以下)」がありますが、荷物の量や距離、運転技術によって選ぶ必要があります。
1R引越しの荷物量として
・テレビ
・冷蔵庫
・電子レンジ
・布団
・ダンボール10個程度
が目安になります。これくらいでしたら「軽トラ」や「バン」で引越しが可能です。
上記の荷物に
・デスクトップパソコン
・三段ボックス
などが加わるならば「ハイエース」や「1t程度のトラック」がおすすめです。
2tトラックで夫婦2人2DK程度の荷物までは引越しができるため、ほとんどの一人暮らしの荷物はこれらの車で引越しが可能です。
しかし注意したいのが、「荷物の質」と「運転」、そして「距離」です。
パソコンやオーディオのような精密機器が多いと重ねて積み込むことができません。また分解や折りたたみができないベッドもあると積み込めない場合があります。そのためより広いタイプのトラックを用意する必要が出てきます。ただし普段運転していないトラックの運転は車幅やバランスの感覚が違い、いつも以上に慎重な運転を求められます。
また距離でも選ぶべき車が異なり、高速道路を使うような長距離の移動は軽トラやバンなどの軽自動車は不向きです。荷物の量と質、そして運転技術や移動距離にピッタリな車が見つからない場合は業者への依頼も検討しましょう。
[2]人手の確保はどれくらいできる?
人手は多い方がいい!最低でも大人2~3人は欲しいところです。
引越しは1人でやるのは不可能です。冷蔵庫や洗濯機などの家電は最低でも大人2人の手が必要ですし、引越し最中にやるべきことはできるだけ分担して行うほうが時間もかからずスムーズです。家族や友人で当日の手伝いに来てくれる方を確保できないならば業者の手を借りましょう。
ただし家具・家電を新調し新居に直接納品される状態ならば、大人2人でも引越し作業には余裕が生まれます。大型の家具がどれくらいで何人で運べるのか?運転する人は?などシュミレーションし、何人ほど人手を確保できるかをまず考えましょう。
[3]自分で引越しは本当にオトク?
業者にもオトクなパックはたくさん!実は自分で引越しするほうが大変な場合もあります。
コンテナによる単身引越しができる程度の同市内への引越しと想定すると、
自分で引越しする際に必要な費用
・軽トラック代(オプション代やガソリン代含む)・・・10000円程度
・ダンボールなどの道具代(必要なら壁の養生シートも含む)・・・5000円程度
・手伝ってくれた方への謝礼・・・5000円程度
などがあります。もろもろ諸経費を合わせて25000円はかかります。
また業者による同程度の引越しの相場は、15000円程度になります。
こちらもダンボールは自分調達になるため諸経費合わせて20000~25000円程度は必要です。
単純に比較するとほぼ同じ価格になります。荷物が多くなればコンテナ引越しができなくなり、2倍近い金額になることもあります。そうなると自分で引越しするほうがオトクになります。
しかし注目したいのが「補償」と「時間」、そして「手間」です。
業者に依頼すれば破損補償がついていれば万が一の場合にも対応してもらえます。そして業者はプロです。テキパキとした対応で時間もかからず、お手伝い程度の手間で引越しが完了できます。しかし自分たちでやる場合、壊れても誰も補償してくれませんし、時間もプロの2倍以上かかります。自分たちで行うため新居に着く頃にはもうヘトヘトになります。それらを考えるとオトクさを取るべきか、業者に依頼すべきかしっかり比較しなければいけません。
引越し前にしっかり準備しよう!
レンタカーを借りるなら余裕を持って早めに
シーズンならキャンセル待ちにも!?引越し内容が決まったらすぐ連絡すべきです。
トヨタレンタリースによると、
レンタカーのご予約はご出発日時の3ヶ月前から可能です。
引用:https://rent.toyota.co.jp/faq/01_01.aspx
もちろん会社によって違いがありますが、早目に動き出したほうがお目当ての車を確保しやすくなります。ギリギリに予約してしまうと特に引越しシーズンは自分で引越しする方も多く、お目当ての車がすでに出払っていることが多いです。より大きな車になり運転の手間とより経費をかけてしまう場合もあるため、しっかり確保しましょう。
またレンタル時間ですが、こちらも余裕を持って設定することをおすすめします。そのほうが作業中や運転中もゆとりを持って行動できます。またギリギリに設定してしまって間に合わないということも考えられます。すでに別のお客が予約してしまって引越し作業中でも返却しなければならないという事態にもなりかねません。そのためレンタル時間もできる限りの余裕を持って進めましょう。
ダンボールなど道具は全て自分で確保
引越しに必要な道具は全て自分で確保します。できる限りオトクに確保しましょう。
自分で引越しの際は作業に必要な全ての道具を自分で揃えなければなりません。
一般的に必要なものが、
・ダンボール
・ガムテープ
・新聞紙または緩衝材
・ビニール袋
・ロープや紐
・輪ゴム
・ハサミやカッター
・マジックペン
・軍手
・工具
・布団袋や圧縮袋
・ぞうきん
と言われています。
これらを揃えるのも結構な経費がかかります。そのため早目から準備して少しでもオトクに手に入れる必要があります。
ダンボールはスーパーマーケットやホームセンターでも無料で手に入りますし、業者の無料見積もりなどでいただける場合もあります。新聞紙や工具、ハサミなどは実家や手伝いに来てくれる方に貸してもらうのも1つの手ですよ。ちなみにガムテープは100円ショップで安く手に入れられますが粘着力が低く使いづらい場合もあります。経費を抑えながらも使い勝手のいいものを選んでくださいね。
ドタキャンはつらい!しっかり人員も確保
お願いするならしっかり約束しましょう。曖昧だとドタキャンの場合も・・・。
自分で引越す場合、1人暮らしならご家族や友人に手伝いを依頼する場合が多いもの。しかし曖昧に約束していると友人も別の予定を入れてしまうことがあります。お願いする場合は早目に日時を伝えて約束しましょう。
特に多いのが、終了予定を伝えずに夜に予定を入れられるパターンです。業者での引越しの2倍以上はかかる自分での引越しですが、業者くらいの時間と思って夜に予定を入れてしまうことがあるんです。引越しの終盤で戦力離脱は避けたいもの。しっかりと伝えておきましょう。
また万が一の体調不良も想定されます。そのためにもお手伝いしてくれる方は最低限+1人を見込んでおくと緊急時でもスムーズに進めます。
手続きはOK?忘れがちな諸手続き
引越しには手続きが不可欠です。引越し前にしっかりと終わらせましょう。
業者に依頼すると必要な手続きリストなどをもらえるため忘れずに行えますが、自分の場合は自分で確認してチェックする必要があります。
引越し前に必要な手続きは、
・ライフライン(電気・水道・ガス・インターネットなど)
・転出届(他の市区町村への引越しの際に必要)
・郵便の転送届
が最低限必要になります。
またライフラインは今の契約会社と変わる場合もあり、そのときは現在契約会社に解約手続きを、新契約会社に契約の手続きをどちらも行う必要があります。また転出届については同市内の場合は区をまたいでも転入届のみで手続きが完了する場合もあります。区をまたぐ場合はぜひ一度ホームページなので確認すると手間が省けますよ。
いよいよ引越し!スムーズに進めるために
当日使うもの以外は前日までに荷造り完了
スムーズに進めるだけでなく、プライバシーも守れます。
荷造りは1週間前から少しずつ行うのがおすすめです。まずは新居に必要か不要かを判断し、不要なものはどんどんと処分していきます。必要なものの中で今は使わないものから荷造りを始めましょう。
当日の朝使うもの以外は前日までに荷造りを完了させます。そうすれば朝使い終わったら詰めてすぐ引越し作業に入れます。そして家族や友人でもあまり見られたくないものもあらかじめ荷造りしておけるためプライバシーも守れますよ。
分業しながら運び出しと掃除を同時並行
運び出しながら掃除が一番手間なく無駄もありません。
大人3人確保できるならば分業するのが一番時間がかからず楽に進めます。2人で運搬作業を進め、1人は最後の荷造りや掃除、運搬作業を楽にするために軽いものを玄関先に移動させるなどすれば運搬作業が終わる頃には掃除まで終われるようになります。引越しには男性の手が不可欠ですが、2人は男性・1人は女性となってもこの分業をすることで上手く進められます。
大家さん立会いのアポは余裕をもって
引越し作業は時間がかかります。アポ時間になっても掃除が終わってないなんてことも・・・。
引越しの最後に大家さん立会いを行いますが、引越し時間を短く見積もってしまいアポ時間になっても掃除が済んでいない場合も散見されます。分業ができずに掃除を後から行うならば、大家さんの立会いのアポはできるだけ遅くに設定しましょう。もしくは引越し先から近く別日でも対応できるならば翌日以降にすると、アポ前に最後の掃除もできるため楽ですよ。
新居に着いたら搬入の前にまず掃除
新しい家はホコリだらけです。これから移動しづらい家具・家電を置く前にしっかり掃除しましょう。
キレイに見えてみますが、意外と新しい家もホコリやチリが積もっています。そのためまずは軽くでも拭き掃除をしてから引越し作業をします。大型の家具や家電を置いてしまったら、そうそう掃除もできなくなるため最初の拭き掃除は重要ですよ。分業ができる場合は、1人拭き掃除を行ってもらい、2人で搬入の作業を進めていきましょう。
引越し完了!でもやることはまだまだあります
引越し後に必要な手続きを忘れずに
引越し後でも可能な手続きは意外と忘れがちですが、忘れずに行いましょう。
荷物の搬入が終わったら全て完了!ではなく、まだまだ手続きが残っています。
引越し後にやるべき手続きが、
・転入届
・銀行や免許証などの住所変更
です。
転入届は基本的に引越してから14日以内となっています。これは引越し前に申請ができないため必ず2週間以内に最寄りの役所で手続きをしましょう。また忘れがちなのが銀行や免許証などの住所変更です。引越し前に申請した「転送届」により郵便物は1年は届きます。しかし郵便物が届かなくなると銀行によっては一旦口座をロックして連絡を待つという場合も出てきます。そのため急は要さないものですが忘れる前にしっかりと住所変更しましょう。
ご近所への挨拶まわりは新生活の第一歩
ご近所や大家さん、管理人さんへの挨拶はしっかり行いましょう。
一人暮らしの方は挨拶まわりをおろそかにする傾向にありますが、これからの生活をよりよくするためにも大切なことです。少なくても大家さんや管理人さんへの挨拶は欠かさず行いましょう。またお隣やお向かいの方への挨拶も忘れずに。ただし女性の1人暮らしの場合は防犯上の理由から大家さんや管理人さんまでに留めることもあります。
引越しでお世話になった方への謝礼もしっかりと
友人なら食事をごちそうするのがいいですよ。
引越しを手伝ってくれた方はの謝礼は5000円が相場と言われています。しかし2人3人とお願いすると結構な出費になります。友人ならば食事をごちそうすると比較的安価で済みますし、新天地で楽しい時間も過ごせます。また「引越しの後にご飯をおごるよ!」と言っておくだけでその後の予定を入れられず友人のドタキャンの防止にもつながります。
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