引越し業界6年!へのへのもへじ引越し業界6年!へのへのもへじ


引越し費用は決して安くなく、特に学生にとっては大変な負担になります。

しかし引っ越しにかかる費用は、その気になれば半額近くまで抑えることも不可能ではありません。

今回は引越し費用を可能な限り抑えるためのテクニックを解説します。


引越しにかかる費用―その内訳―

引越しでかかる一連の費用は、大きく「引越し前の物件に関するもの」と「新しい物件に関するもの」に分けることが出来ます。以下にまとめました。

引越し前の物件に関する費用

  1. 敷金の額を超えた分の原状回復費用など

新しい物件に関する費用

  1. 敷金
  2. 礼金
  3. 新物件の家賃
  4. 管理費・共益費
  5. 仲介手数料
  6. 賃貸保証料
  7. 鍵交換費用
  8. 火災保険料
  9. 物件内の消毒費用
  10. 引越し業者費用
  11. 家具・家電の購入費
  12. その他生活用品

「引越し費用」を一般に呼ばれるものの内訳はこのようになっています。それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

引越し前の物件に関する費用

敷金の額を超えた分の原状回復費用など

賃貸物件では、退去の際に部屋を入居時の状態に戻す「原状回復」が必要になります。床の傷の修復、破れた壁紙の張替えなどがこれに該当します。

通常この費用には、入居時に支払った「敷金」が充てられます。しかしあまりに部屋の状態が悪いような場合には、敷金として払った金額だけでは原状回復費用を賄えない場合があります。

その場合には、原状回復費用から敷金の額を引いた差額を別途支払う必要があります。
たとえば敷金が50,000円、退去時の原状回復費用が70,000円だった場合には、差額の20,000円を大家・管理人に支払います。

新物件に関する費用

敷金

あらためて敷金について解説します。

敷金とは、物件の大家・管理人に預ける保証金で、「家賃◯ヶ月分」の形で金額が設定されています。家賃の滞納があったり、退去時に借主(あなた)の負担となる修繕費用が発生した場合には、預けた敷金が使われます。そのため、そういった支払いが全く無かった場合や、修繕費を差し引いても敷金が残っている場合には、残っている金額が全額返金されます。

なお敷金ゼロの物件もありますが、そのような物件であっても退去時に借主負担となる修繕費を払わなければなりません。

つまり結局は入居時に払うか退去時に払うかの違いでしか無いため、支払いの金額自体が変わることはありません。

礼金

礼金とは呼んで字のごとく、大家・管理人に対して「貸してくれてありがとう」という気持ちとして払うものです。敷金とセットになっていますが、礼金は返金されないため注意が必要です。

新物件の家賃

入居時に支払う新物件の家賃には、入居月の「日割り家賃」と、入居翌月の「前家賃」があります。

日割り家賃」は、入居日が月初でない場合に一ヶ月の「家賃+管理費/共益費」を日数で割ったものです。

前家賃」は、入居翌月分の家賃を先に払ってしまうものです。ちなみに物件の中には、入居後の一定期間の家賃が免除される「フリーレント物件」というものがあり、この場合は前家賃は免除されます。

管理費・共益費

管理費と共益費は言葉の上では別れていますが、実際はどちらも物件の共用スペースや建物のメンテナンスに使われる費用です。月々の家賃と合わせて支払います。

管理費・共益費の有無は物件によって異なりますが、敷金・礼金・仲介手数料などは「家賃」をもとに計算されるため、「家賃+管理費/共益費」の合計金額が同じでも、管理費の割合が大きい(家賃の割合が小さい)ほど最終的な費用の総額が安くなります。

仲介手数料

物件契約を仲介する業者を使った場合に、成功報酬として支払う手数料です。
国交省の規定によれば、その上限額は管理費・共益費を含まない家賃一ヶ月分されています。
ただこれは借主側が了承した場合であり、原則としては家賃の0.5ヶ月分です。

賃貸保証料

賃貸保証料は、連帯保証人を立てられない場合や保証人の支払い能力が低い場合、「連帯保証人不要」の物件で必要になる費用です。

これは保証人の代わりに家賃支払いを保証する「保証会社」との契約費用で、利用する保証会社によって金額が異なります。

「お金を払うので保証人になってください」というイメージがわかりやすいかと思います。

鍵交換費用

新居の鍵を新しいものに交換するための費用です。
鍵の交換自体は任意ですが、交換をしない場合は前の入居者と同じ鍵を使うことになるため、できれば交換しておいたほうがいいでしょう。

通常のシリンダー錠で18,000円程度、オートロックの場合は2〜3万円程度が相場といわれます。

火災保険料

水回りのトラブルや火災を対象とした損害保険料です。一般的な相場は2万円程度で、契約と同時に加入・支払いを行います。
なお火災保険の契約期間は物件の賃貸契約と同じく2年で、物件の契約更新と同じタイミングで保険の更新と支払いが必要になります。

物件内の消毒費用

入居前に専門の業者が行う部屋の消毒(消毒液の散布)に対して支払う作業費用です。相場は一般的に1〜2万円程度です。この作業はあくまで消毒であり、雑菌や虫に効果はありますが、部屋の汚れを落とすものではありません。

契約時の見積書には当たり前のように記載される項目ではありますが、実は消毒の依頼は任意です。外せる場合には後で市販の消毒用品を使って自分でやってしまうという手もあります。

引越し作業に関連する費用

・引越し業者に支払う費用
・挨拶の品の費用
・不用品やゴミの処分費用
などがこれにあたります。

引越し業者の費用については、複数の業者の見積もりを比較できるサービスがあるので、これを利用することで最大半額程度にまで費用を抑えることができます。
引越し業者の比較はこちら

家具・家電の購入費

洗濯機や冷蔵庫、電子レンジなどは、新しく一人暮らしを始めるときには必須であり、これまで一人暮らしをしていた場合でも買い替えが必要になることがあります。

この費用は、安い製品を探す中古品を買う譲り受けるなどの方法で安く済ませることが可能です。

その他生活用品

初めての一人暮らしでは、洗剤類・シャンプー類・ティッシュやトイレットペーパーなどの生活必需品を買い揃えなければなりません。

100円ショップや近所のドラッグストア・スーパーなどで安価なものを探すといいでしょう。

学生の引越し費用の相場

学生の引越しの場合は、ファミリー世帯での引越しに比べて荷物が少なく、引越し業者の最も安いプランで十分な場合がほとんどです。中には自分で車を使い荷物の移動を済ませてしまうこともあると思います。
ここではひとまず自分で荷物を運ぶ場合を考慮せず、単身パックの相場である30,000円程度を引越し業者への支払額として話を進めます。

続いて家賃ですが、今回は東京都練馬区・1Kのアパートのおおよその相場である70,000円に管理費4,500円を足して例にします。

これまでまとめてきた情報をもとにこのケースでの引越し費用の総額を算出してみます。

敷金 (1カ月) 70,000円
礼金 (なし) 0円
仲介手数料 (0.5カ月分) 35,000円
前家賃 (+管理費) 74,500円
日割り家賃 (15日分) 37,250円
火災保険料 20,000円
鍵交換代 18,000円
消毒代 15,000円
業者への支払い 30,000円
挨拶品 (洗剤×4) 1,024円
カーテン 12,800円

引越し費用総額 313,574円

となりました。
ではここからどうやって費用を抑えれば良いのか、ここからはその方法を解説します。

引越し費用を安く抑えるには?

家賃交渉

一般的に広く行われている家賃交渉ですが、学生の場合は社会人よりも多少有利に思えます。
「学生であること」自体によって大家さんが親切に安くしてくれる場合もありますし、進級に伴うキャンパスの移動がない場合には、「長く住むから」という強い交渉材料が手に入ります。

とはいえ過度な期待は禁物で、多くの場合は交渉に成功しても数千円程度の値引きという場合がほとんどです。

仲介手数料

仲介手数料は、次の2つの方法で無料にできます。

仲介手数料無料の業者やサイトを利用する

最近では仲介手数料の一部、もしくは全額が無料の物件を扱うサイトが増えています。そのようなサイトやサービスを利用することで、仲介手数料を限りなく抑えることができます。

仲介業者を挟まずに直接管理会社と契約する

全ての物件に通用する方法ではありませんが、物件を管理しているおおもとの業者と直接契約することで仲介手数料を省く手があります。

いわゆる「地域の不動産屋さん」などで物件探すといいでしょう。

フリーレント物件を探す

「前家賃」の項目で名前が出てきたフリーレント物件を借りることで、フリーレント期間分の家賃を節約することができます。

フリーレントの期間はまちまちですが、ほとんどは1ヶ月です。つまりフリーレント1ヶ月の物件で契約すると、前家賃=家賃一ヶ月分をまるまる浮かせることができるというわけです。

サイトや業者で物件を探す場合には、フリーレントを条件に加えておくのもおすすめです。

消毒作業のキャンセル

先に触れたとおり、新物件の消毒作業は断ることもできます。その場合には市販の消毒剤(バルサンなど)を購入して自分で消毒をするといいでしょう。

引越し業者の比較サイトを利用する

引越し作業の代金は、複数の業者の見積もりを一斉に取り寄せて比較することで、一番安い業者を見つけることができます。

自分で一社ずつ見積もりをもらうのは大変なので、一括で比較してくれるサービスがおすすめです。
引越し業者の比較はこちら

まとめ

ここまで紹介した方法をすべて使い、かつ成功した場合には、引越し費用を半額近くまで抑えることも不可能ではありません。こういったテクニックを駆使するほか、もちろん家賃の安い物件を選ぶというのも効果的です。

引越し費用を抑えることは重要ですが、やはり部屋の住み心地やその後の経済的余裕を無視することはできません。出来る限りの手を打ち、後悔のない引越しをしましょう。

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