
引越し作業のとき、状況によっては洗濯機を自分で移動させなければならないこともあります。
・洗濯機はどう運べばいい?
・役に立つ道具はある?
・気をつけることは?
など、普段運ばないものだけに不安なことは多いはず。元引越し業者・へのへのもへじがその悩みを解決します!
洗濯機の運び方
用意するもの
引越しで洗濯機を運ぶと言っても、業者が搬出しやすいとうにずらす程度から、自力で屋外に運び出す場合まで状況はさまざまです。その際そのくらいの距離を移動させるかによって必要なものが多少変わってきます。
まず、洗濯機を動かす距離にかかわらず用意したいのが
・ゴム張りの軍手
さらに別の部屋に動かす場合は、それに加えて
・養生テープやマスキングテープ
・いらない毛布類
そして屋外にまで運び出す場合はさらに
・台車
といったものが必要です。
それぞれどういったものか、なぜ必要なのか、どう使うかを解説していきます。
ゴミ張りの軍手
よく目にする「手のひらの黄色いゴムが点々に付いた軍手」ではなく、「軍手全体が厚いゴムで覆われている軍手」が必要です。
重いものを持ち上げるときは、いかに滑り止めをするかがとても重要です。ゴム張りの軍手は引越し業者や配送業者も使っているものなので、その性能は安い軍手の比ではありません。ホームセンター等で数百円あれば購入できるので、作業前に用意しておきましょう。そのほかの引越し作業でも非常に役に立ちます。
養生テープ・マスキングテープ
洗濯機の本体からは、電源コード・アース線・排水ホース・給水ホースといったものが伸びています。当然これらはまとめて垂れ下がらないようにしておかなければ、邪魔になったり踏んでしまうおそれがあります。
そのためこれらのコード・ホースを洗濯機に固定する必要があります。
固定できればいいので、ガムテープでもまったく問題はありません。ただ剥がした跡が残るのがイヤだという場合は、剥がしても跡が残らない養生テープやマスキングテープがおすすめです。どちらもホームセンター・インターネット等で購入できます。
いらない毛布(厚い布)
床や壁を保護するために必要です。引越し作業の風景を見たことがあればわかると思いますが、引越し業者も同様に毛布や保護材で壁・床を覆って作業をします。
床や壁を傷つけないためでもありますが、屋外に運び出す場合は毛布を敷いておけば靴を脱ぎ履きせずに作業できます。
台車
自分で引越しの荷物を運ぶ場合は、玄関から車まで距離があることもあるはずです。人の手で運ぶのが難しいときは安全のためにも台車を使うことをおすすめします。
一人暮らしで台車を持っている人は少ないと思いますが、ホームセンターなどで有料の貸出を行っている場合もあります。また手伝ってくれる人が台車を用意できるのであれば、お願いしておきましょう。
運ぶコツ
洗濯機は重い反面、とてもデリケートな家電です。自力で運ぶ際は細心の注意を払ってください。
1人で運ぶ場合も2人以上で運ぶ場合も、ポイントは同じです。
【絶対に垂直のまま運ぶ】
洗濯機の中の洗濯槽(回る部分)は、本体にフックのような部品で吊るされている状態です。このフックは斜めにしたり横にすることであっさりと外れてしまいます。外れてしまった場合は分解をしなければならず、破損してしまうと交換が必要です。
したがって、洗濯機を運ぶ際は傾けたり横倒しにすることは絶対にやめ、必ず垂直のまま運んでください。
【洗濯機の真ん中よりも少し下を持つ】
重いものを持つときは重心を低くするのがセオリー。洗濯機も上を持つより少し下を持ったほうが運びやすいのです。手をかける場所はありませんが、先にご紹介した「ゴム張り軍手」がここで力を発揮します。
下を持つと言っても底に手をかけると逆に運びづらいだけでなく、バランスが取れなくなってしまうため、手を掛けるのはあくまで「真ん中より少し下」です。
注意すること
足腰(とくにギックリ腰)
洗濯機を持ち上げるときは、必ず腰を落として重心を下げてください。体が伸びた状態で腰だけを曲げて持ち上げようとすると、ぎっくり腰など腰を傷めてしまうおそれがあります。万が一ぎっくり腰になってしまうと、その後の引越し作業の一切ができなくなります。
ぎっくり腰になってしまった場合はすぐに作業をやめ、痛みが和らぐまで安静にしてからすぐに形成外科に行ってください。その後痛みが軽くなったといっても絶対に作業を再開してはいけません。
また無事に洗濯機を運び終えたとしても、足腰にはかなりの負担がかかっています。湿布などでしっかりとアフターケアをしましょう。他の作業が控えている場合は特に気を付けてください。
壁や床
賃貸物件の場合、自分で物を運ぶ最中に壁や床を傷つけてしまうと、その修理は自分が負担することになっていまいます。破損の状態によってはかなり高額な請求を受けることもあるため、注意して下しあ。
洗濯機本体
運ぶコツの部分でも触れましたが、洗濯機は斜めにしたり横にしてはいけません。
また垂直にしていたとしても、激しい振動が加わると同様に内部が破損してしまいます。粗いアスファルトの上を台車で運ぶときなどは、そっと動かすなど振動に注意してください。
難しい場合は無理せず手伝い・業者に頼む
間取りや移動距離、体力や体調などで自力での運搬が難しい場合は、決して無理をせずに応援を頼みましょう。知人・友人に手伝ってもらうほか、有料ではありますが引越し業者などに依頼することもできます。
まとめ
見た目に反してデリケートな洗濯機。引越し業者は簡単に運んでいるように見えますが、彼らはプロです。特に屋外に運び出すような場合は、自分の体・洗濯機・床や壁など、あらゆる部分に注意をして運んでください。
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