
突然ですが、あなたは
- 訪問見積もりで複数の業者がバッティングしても大丈夫?
- 同じ時間に見積もりがバッティングしたときの注意点は?
- 訪問見積もり後のキャンセルはどうすればいい?
といった疑問を持っていませんか?
これらの悩みを、元引越し業者のへのへのもへじが、すべて解決します!
複数の業者がバッティングしても大丈夫か
同じ時刻に見積もりのため訪問する業者すべてが、「他社とバッティングしても構わない」と承諾すれば大丈夫です。
訪問見積もりは担当者が荷物の量や物件の間取りなど、引越し作業に必要な事項をすべて直接確認する見積もり方法です。電話やインターネットのみで見積もりが完了する方法にくらべ、実際に支払い額と誤差のない非常に正確な見積もりを出してもらうことができます。
しかし直接訪問してもらうという仕組み上、引越し前の限られた時間の中で複数の業者を比較しようとすると、場合によっては同じ日・同じ時刻に複数の業者の訪問見積もりがバッティングしてしまうことも起こり得ます。
多くの業者は「他社から契約を勝ち取りたい」という意識があることから他社とのバッティングを承諾してくれますが、業者によっては他の日程に改めて訪問するなど、他社と同時に訪問をしてくれないこともあります。
バッティングを承知した上で見積もりに来てくれる業者は他社よりもお得なプランや追加のサービスなどを用意して来てくれることもあるため、訪問見積もりのバッティングにもメリットがあることは確かです。
とはいえ複数社の訪問見積もりのバッティングは、マナー上はあまり良いことではありません。そのため複数社の見積もり日時が重なってしまった場合には、特別に注意や配慮が必要になります。
同時刻に2社以上の訪問見積もりがある場合の注意
バッティングが許される業者の数ですが、
- 複数社の説明を一度に受け、情報を整理しなければならない
- 業者数が多いと値引き交渉の収集が付かなくなるおそれがある
- 担当者同士のトラブルのリスク
- あまりに多くの業者を一度に呼ぶと、マナー的な面から断られてしまう可能性がある
- 依頼者側の負担
などを考慮すると、同時に呼べるのは2社が限界であると言えます。
もちろん日程をずらせば結果として3社以上に訪問見積もりを依頼することはまったく問題ありません。
ここでは2社がの訪問見積もりが重なることを想定しながら、バッティングした際の注意点をご紹介します。
バッティングすること・他社からも見積もりを取ることをすべての業者に伝える
バッティングする業者すべてには、必ず前もって「別の業者が同じ時間に来る」こと、「他社からも見積もりを取る」ことを伝えてください。
訪問見積もりの時刻になって担当者同士が鉢合わせになってしまうとトラブルなどの原因になります。当然ですが、他の業者について一切伝えずにバッティングさせることは重大なマナー違反です。場合によっては業者側から引越しだけでなく見積もりそのものを断られてしまうこともあります。
また事前に他社が同じ時刻に見積もりに来ることを伝えることで、業者にプランやサービスの準備を促す効果もあります。
サービスや値引きなどの内容を「どの業者が言ったことか」しっかりと記録する
訪問見積もりでは単に見積もり金額を聞くだけでなく、業者の提供する引越しプランやサービスについて一通りの説明を受けなければなりません。業者が資料を持参してくれてた場合でも、複数の担当者が話した内容を一度で覚えることは困難です。
さらに値引きや追加サービスなどの内容は、後々「言った・言わない」の水掛け論になりがちです。混乱を避けるためにもメモを取るなどして、「どの業者が何を言ったか」をしっかりと記録しておいてください。その内容を吟味してからでも契約する業者を決めるのは遅くありません。
事前に引越し料金の相場を知っておく
値引き交渉を自分主導で行うのは大変です。複数の業者がバッティングする場合はさらに交渉が混乱してしまいます。それを避けるためにも判断基準となる引越し料金の一般的な相場を事前に把握しておくことをおすすめします。
ちなみに時期ごとの引越し料金相場は以下のようになっています。
- 引越しシーズン(3月、4月):59,000円〜290,000円
- オフシーズン(5月〜2月):40,000円〜95,000円
見積もり額に納得できた場合を除き、なるべく即決しない
訪問見積もりのバッティングでは、値引きをするから即決してほしいと言われることがよくあります。
納得して即決してもいいと思える見積もりが出た場合はもちろん即決しても大丈夫ですが、さらに比較を続けたい場合は「すべての見積もりが出揃ってから決めたい」や「今日は決められない」など、即決できないという意思をはっきりと伝えましょう。
見積もり後のキャンセルは可能ですが、後で後悔しないためにも一旦時間を置いて冷静に判断することが重要です。
オークションのような値引き合戦は厳禁
業者同士で値引き競争を始めることもありますが、依頼者の側からオークションのように値引き合戦を仕向けることは絶対にやめてください。引越し業界における最大のタブーです。
万が一これをやってしまうと、その場の業者すべてに契約を断られることを覚悟しなければなりません。
訪問見積もり後のキャンセル方法
バッティングした業者・見積もりを取った業者の数にかかわらず、実際に引越し作業を依頼するのは一社だけです。それ以外の業者にはすべてキャンセルの連絡を入れなければなりません。
また見積もり時は勢いに押されて契約してしまったけど、やっぱり考え直したいということもあるはずです。
キャンセルはいつまでできるか
キャンセル自体ははたとえ引越し当日であっても可能です。
ただしキャンセル料については注意が必要です。
見積もり後に契約を結んだあとのキャンセルについては、国土交通省の「標準引越運送約款」で次のように定められています。
- 引越し前日のキャンセル:キャンセル料は引越し料金の10%以内
- 当日のキャンセル:キャンセル料は引越し料金の20%以内
つまり引越し2日前までは一切キャンセル料が必要ないということになります。またここで定められている前日・当日のキャンセル料の割合は「上限」なので、これ以上のキャンセル料を請求されることはなく、仮にされたとしても規定に反するものです。
キャンセルの方法
営業担当者に通じる番号か、会社の代表番号のどちらかにキャンセルの意思を伝えます。
断る文言はさまざまですが、「引越しが取りやめになった」と言うのが一番確実です。依頼をして訪問までしてもらっているため、マナーと誠意をもって対応してください。
まとめ
訪問見積もりのバッティングでは、業者間の直接の競争によって引越し料金が格安になる可能性もあります。しかしマナーやトラブルなどの面からは注意しなければならない点がいくつもあります。
依頼者にとって訪問見積もりのバッティングは非常に負担が大きいものです。もし日程が重なった場合は注意点を踏まえながら慎重に見積もり対応に臨んでください。
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