
突然ですが、あなたは
・戸建の引越しでどの範囲まで挨拶をしたらいいのかわからない
・手土産は必要?必要ならどんなものがいい?
・新築祝いのお返しはどうすればいい?
などの疑問・不安はありませんか?
これらの悩みを、元引越し業者のへのへのもへじが、すべて解決します!
戸建て物件の引越しで挨拶が必要な範囲
都市部を中心に、特に一人暮らしで引越しの挨拶をする人は年々減少傾向にあります。ただし戸建て物件の引越しの多くは家族世帯であり、その場合の引越し挨拶は依然マナーや文化として続いています。下のグラフをご覧ください。
家族世帯のおよそ8割が引越しに際して挨拶をしているということがわかります。単身世帯では近所付き合いに消極的な傾向がありますが、家族世帯では地域との関わりが非常に重要であるため、円滑な関係を築くためにも引越しの挨拶は必要であると言えるでしょう。
では具体的に近隣のどの範囲まで引越しの挨拶が必要なのでしょうか。
今回は戸建て物件から引越す場合と、新たに戸建て物件に引っ越して来る場合に分けて挨拶の範囲を見てみましょう。
戸建て物件「から」引越す場合
近隣住民
旧居の近隣住民については、基本的に住んでいるときに付き合いがあったり、お世話になった人に挨拶に行きます。これに加えて引越し業者のトラックでスペースを取るような場合には、その付近の住民にも迷惑を掛けてしまう旨を伝えておくといいでしょう。
町内会など
地域によっては町内会に属する場合もありますが、町内会に入っていた場合には町内会長などに挨拶をしておくといいでしょう。
戸建て物件「へ」引越す場合
旧居の近隣住民
旧居が集合住宅であれ戸建てであれ、家族世帯であれば近隣への挨拶は行ったほうがいいと言えます。先ほどのケースと同様、住んでいるときに関わりのあった人や引越し作業の影響を受ける人だけで問題ありません。
旧居の大家
旧居が賃貸物件だった場合はその大家・管理人にも挨拶に行くといいでしょう。必須ではありませんが、一応の礼儀としてです。
新居の近隣住民
一軒家に引越す場合、一般的に挨拶の範囲は「向こう三軒両隣」と言われています。これに加えて新居の裏の家にも挨拶に行きましょう。いずれも長い付き合いになることが多く、関わる機会も多いためです。図にすると以下のようになります。
基本的に入居のタイミングで挨拶に行きますが、新築の場合はこの範囲の家に工事前に挨拶をしておきましょう。
町内会など
町内会長・自治会長への挨拶は、加入や挨拶が当たり前とされている地域意外では基本的に必要ありません。町内会や自治体が引越し先の地域でどういった位置づけにあるのか、事前に調べておくといいでしょう。
手土産の選び方・渡し方
引越しの挨拶には手土産を持っていくのが一般的です。手土産と言っても高価なものである必要はなく、お菓子や日用品で十分です。以下は挨拶品として人気の品物をまとめたランキングです。
一般的な相場
挨拶品の相場は、一般に500円〜1,000円程度です。
高価なものは相手をかえって困らせてしまうため、この範囲に収めるのがいいでしょう。
なお大家・管理人や町内会長など相手の立場が単なる近隣住民以上であれば、挨拶品の相場は1,000円〜2,000円程度となります。
おすすめの品物
ランキングを見ればわかるように手土産として人気があるのは、お菓子などの日持ちする食品・洗剤やタオルなどの日用消耗品です。これらであればほとんど相場の範囲には収まるはずです。
もっとも人気のあるお菓子ですが、生菓子ではなく賞味期限の長い焼き菓子や、お中元・お歳暮のようなギフトがおすすめです。相手の世帯人数がわからないことがほとんどであるため、たとえばケーキ1ホールのようなものよりも複数人で食べられるクッキーの詰め合わせなどが適しています。
次点の日用消耗品は、品物選びに困ったときに重宝します。ただ石鹸やシャンプー、ボディーソープなどは人によってこだわりもあるため、注意が必要です。
意外に人気かつ喜ばれるのが、6位のゴミ袋。
指定のゴミ袋がある地域では選択肢に入れてみても良いでしょう。指定ゴミ袋はどんな生活スタイル、世帯数であっても必要なものであるうえ、何枚あっても困ることはありません。(もちろん贈るなら常識的な量を)
のし(熨斗)の付け方
挨拶品にはのし(熨斗)紙をかけるのが一般的な作法です。のし紙には「内のし」と「外のし」の二種類がありますが、直接手渡す引越しの挨拶品には、包装紙の上からかける「外のし」を使います。
出典:引越し侍
のしには自分の苗字のほか、贈答の目的を示す「表書き」を入れます。「粗品」などと書かれたものを目にしたことがあるかと思いますが、これが表書きです。表書きは旧居と新居の挨拶でそれぞれ変わってくるため、しっかりと覚えておきましょう。
旧居の挨拶の表書き
表書きは「御礼」か「粗品」です。
新居の挨拶の表書き
表書きは「御挨拶」とします。
渡し方・タイミング
いつ渡す?
新築の場合は工事で近隣に大きな影響を及ぼすため、着工前に挨拶をしておきましょう。
中古物件の場合も引越し作業で何かと近隣に迷惑をかけてしまうため、可能であれば引越し作業前日までに挨拶をしておきます。このとき引越し作業の予定日を伝えておきましょう。
引越し後に挨拶に行く場合は、引越しから遅くとも10日以内には行きましょう。
いずれの場合も挨拶に行く時間帯としては、相手が在宅の可能性が高く、かつ迷惑になりにくい昼過ぎ〜夕方が適しています。
相手が不在だった場合は曜日や時間帯を変えて3回ほど行きます。それでも不在であれば、簡単な手紙をポストにいれておくといいでしょう。
挨拶の言葉
旧居の挨拶では
・お世話になったことへのお礼
・引越し日時と、作業で迷惑を掛けてしまうかもしれないこと
を相手に伝えます。
新居の挨拶では自己紹介の意味が強いため、
・自分が「いつ」「どこに」引越してきた「誰」なのか
・引越し作業や工事で迷惑を掛けた旨
・これからお世話になるという挨拶
を伝えます。
手土産を渡す場合の言葉ですが、
「心ばかりの品ではございますが、よろしければお受け取り下さい」などが適切です。
手紙の文例
手紙の文面に盛り込む内容も挨拶の言葉とまったく同じです。
手紙を使うのは相手に直接会えなかった場合なので、挨拶の言葉に加えて
「何度か挨拶に伺わせて頂きましたが、ご不在のようでしたので手紙で失礼致します」
などと加えておきましょう。
自分が新築祝いをもらったら
家を新築して引越す場合は、近隣への引越し挨拶以外にも自分がお祝いをもらうことがあります。その場合には「内祝い」という形でお返しをしましょう。なお「お返し」という言葉を直接使うことは「もらったから返す」という意思を相手に感じさせてしまうためタブーとされます。のしの表書きは「新築内祝」や「内祝」としましょう。
お返しの品の選び方
品物に関しては引越しの挨拶品と同じ品目(焼き菓子や日用品など)が適しています。このほか、相手が好きなものを選べるカタログギフトなども喜ばれます。
相場は相手から貰ったお祝い品の3分の1〜半額程度と言われています。とはいえ貰った品物の値段を知ることはなかなか難しいので、わからない場合は相場にこだわらずに気持ちで応えましょう。
どうやって渡す?
内祝いを贈るのは一般に引越してから1~2ヶ月ほどが適切なタイミングとされています。
新築の内祝いは新居のお披露目という意味もあることから、可能であればお祝いをくれた相手を招待し、そこで渡すのが理想です。ただスケジュールや距離の関係からそれが難しい場合は、郵送でも大丈夫です。
内祝いを郵送する際はのしの種類に注意してください。
引越しの挨拶で直接手渡す場合に使った「外のし」ではなく、のしの上から包装紙で包む「内のし」を使います。
出典:引越し侍
まとめ
戸建て物件における引越しの挨拶は集合住宅のそれよりもマナーなどの面で考えることが多いものです。それはつまり、それだけ近隣住民との関係性が重要なケースであるとも言えるため、しっかりとマナーを踏まえ、気持ちを伝えてください。
次にこちらの引越し挨拶に関するこちらの記事もどうぞ
【人気記事】引越し料金を59%オフにした方法
