
親しい人、家族、同僚や上司が引越したときには、引越し祝いや新築祝いを贈ります。
とにかく贈り物というのは、その相場から品物まで選ぶのが本当に難しいですよね。
今回は、贈る相手によって変わる引越し祝い・新築祝いの相場をご紹介します。
「新築祝い」と「引越し祝い」の使い分け
新築祝いと引越し祝いは、どちらも引越しをする相手に贈るものです。
新築祝いと聞くと一軒家が思い浮かぶと思いますが、相手の引越し先がマンションでも、新築なら「新築祝い」を送ります。新築祝いとは、入居者のために新しく建てられた住居を購入する場合に贈るものなので、一戸建てはもちろんですが、マンションや企業の自社ビル、店舗などもあてはまります。
一方、相手の引越し先が一戸建てでも中古住宅の場合は、「引越し祝い」を送ります。その他賃貸物件の引越しの場合も引越し祝いですが、賃貸の場合は「餞別」としても問題ありません。
ちなみに、企業や店舗の移転は引越し祝いではなく、「移転祝い」となります。
引越し祝い・新築祝いの相場
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引越し祝い・新築祝いでは、贈る相手によって品物の相場が変わるのが一般的です。相場は自分と相手がどのような関係にあるかで決まります。安すぎると失礼にあたり、高すぎると相手を困らせてしまうため、贈る相手に適切な価格のものを選びましょう。
ここからは引越し祝い・新築祝いを贈った人のアンケートを参考にしながら、相場を解説します。
友人に贈る場合
友人への引越し祝い・新築祝いの相場は、一般的に5千円〜1万円とされています。
アンケート結果では、一般的な相場よりも少し安い3千円〜5千円でお祝いを贈った人が全体の38%となりました。また、3千円以下と答えたのは26%と、一般的な相場である5千円〜1万円の人とほぼ同じ結果になりました。
地域の文化などによって相場は変わる可能性もありますが、このアンケートからわかるように、1万円以下を相場として考えるといいでしょう。
兄弟・姉妹に贈る場合
兄弟・姉妹への引越し祝い・新築祝いの相場は、友人の場合と同じく一般的に5千円〜1万円と言われます。
アンケート結果では、もっとも多かったのが一般的な相場と同じ5千円〜1万円でした。兄弟・姉妹への贈り物は家族全員でお金を出す場合もあるため、1万円以上の品物であっても、自分で負担する分はさほど多くないこともあります。
一般的な相場とアンケートを照らして考えると、兄弟・姉妹への贈り物は(合計で)1万円以上が適切だと言えます。最終的な金額の決定は家族と相談するといいでしょう。
両親に贈る場合
両親に引越し祝い・新築祝いを贈る際の相場は、これまでと同じく一般的に5千円〜1万円とされます。
ただアンケート結果では、1万円以上と答えた人が合計で60%となっており、兄弟・姉妹よりも相場が高いことがわかりました。このことから、両親への引越し祝い・新築祝いの相場は1万円以上と考えるといいでしょう。
親戚に贈る場合
親戚への引越し祝い・新築祝いの相場は、一般的に5千円〜3万円とされています。
アンケート結果もこれにほぼ従う形で、5千円〜3万円の範囲で過半数の人が品物を選んでいます。相場としては、この範囲の真ん中程度の1万円前後が適切だと言えます。
同僚に贈る場合
同僚への引越し祝い・新築祝いは、一般的に5千円〜1万円が相場とされています。
アンケートでは5千円以下と答えた人が多いですが、これは兄弟姉妹のケースと同じく、複数人で金額を負担するため、一人あたりの負担分が相場より下がっていると考えられます。
したがって、数人でお金を出し合う場合は1人3千円程度まで、1人で贈る場合は5千円〜1万円を相場と考えるいいでしょう。
上司・目上の人に贈る場合
上司や目上の人に贈る引越し祝い・新築祝いの相場は、一般的に5千円〜2万円と言われます。
アンケート結果では、ここでも大半の回答は相場を下回っていますが、これも複数人で負担をした結果だと考えられます。
上司であれば部署の皆で、先生であれば同級生全員で贈ることが多いため、1人あたりの相場(負担分)は3千円〜5千円、1人で贈る場合は2万円以内が最適です。
引越し祝い・新築祝いのタブー
結婚祝いなどでは、食器などの「割れる」を連想させるものはタブーとされていますが、引越し祝い・新築祝いにも同様に贈ってはいけないものがあります。
- 火に関係するもの
灰皿、ライター、ストーブは言うまでもありませんが、おしゃれなインテリアとして重宝されがちなキャンドルであっても、火に関係しているものは火事を連想するため、絶対に贈ってはならないタブーとされています。
また火を連想させる「赤いもの」(赤い花など)も同様の理由で避けるべきとされます。
- 壁・柱に穴を開けて飾るもの
これは縁起というよりもより現実的な意味合いですが、壁や柱に穴を開けないと飾れない=新居を傷つけなければならいないものは避けたほうがいいでしょう。
- 上司や目上の人に贈ってはいけないもの
現金や商品券、カタログギフトなどは多くの場合喜ばれるものですが、上司や目上の人に対しては失礼にあたる場合があります。また、玄関マットやスリッパなど「踏みつけるもの」も同様に失礼にあたるため、避けましょう。
引越し祝い・新築祝いのマナー
引越し祝い・新築祝いは、直接出向くことが出来ないような遠隔地をのぞき、基本的に手渡しで贈るのがマナーです。
また、引越し祝い・新築祝いを贈る時期は、引越しの荷造りを始める前か、引越し後遅くとも1ヶ月以内に贈るのが理想と言われます。親しい間柄の人の場合、自宅に招かれる予定があるのなら、その際に持参しましょう。
まとめ
一般的な礼儀として、お祝いの相場というものがありますが、大切なのはやはりお祝いをする気持ちです。贈る相手に対してもっとも適切な金額のものを選び、しっかり気持ちを込めて渡しましょう。
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