実家から1人で出るのか、同棲を始めるのか、今までよりも広い家に引っ越すのか・・・どんな状況であれ、引っ越しは何かとお金がかかるものですよね。単純に引越し費用だけでなく、挨拶の品からちょっとした家具をそろえるところまで、何かと細々としたお金もかかってくるものです。
そこで、とにかく色々な方法で引越しにまつわるお金を安く抑える方法をご紹介します。
新居の家賃をできるだけ安くする方法
まずは根本的な話になりますが、新居の家賃を抑える事が重要ですよね。家賃は継続して毎月払うものですので、例えば月に1,000円違えば2年で24,000円と、結構な額になってきてしまいますので安易に妥協しない方がいいでしょう。
本来の予算より低めに申告しよう
不動産屋で希望条件を伝えて部屋探しを始める方がほとんどだと思いますが、うっかり予算オーバーしてしまわないためにはここで1つ注意が必要です。不動産屋ではできるだけ高い物件の契約が欲しいわけですから、家賃の予算を伝えると、その予算ギリギリか、予算を少しオーバーする物件をもってくることがほとんどです。
自分の決めた予算より気持ち少な目の予算を申告すると、ちょうど自分の希望する家賃相場の物件を持ってきてもらえる確率が高くなりますよ。
家賃が安くなる時期は?
これは皆さんなんとなくイメージがあると思いますが、新年度の4月に向けて引越しシーズンになりますので、2月3月は入居希望者が多い=家賃相場も高くなります。需要と供給のバランスが大事なので、需要(入居希望者)が供給(空き部屋数)を上回る時期は、家賃も強気な設定になります。
家賃を安くするためにはこの逆、つまり引越しのオフシーズンを狙うことがポイントになってきます。新年度の移動が終わる5月~8月にかけては、その時点で残ってしまっている部屋の家賃は多少下がっていたり、また募集では下がっていなくても交渉しやすくなります。
夏を過ぎて秋口になってくると、会社の人事異動や結婚シーズンになってくるため、また需要が増える=家賃が上がる傾向にありますので、やはり春~夏にかけてが一番相場が安い時期と言えるでしょう。ただし夏になると人の移動も一番少なくなるため、賃料は下がってもそもそも良い部屋が見つからないということもあり得ます。家賃と部屋数のバランスを見ると、ハイシーズンを過ぎた直後の5月6月がベストな引越し時期ですね。
上手な家賃交渉の方法とは
家賃交渉がしやすい時期というのも、上記と同様にハイシーズンを過ぎた5月6月になります。もしくは何カ月も空室が続いてしまっている部屋ですね。この時期になっても残ってしまっている部屋は、大家さんも早く埋めたくて焦っていますし家賃を下げてもらえる確率が高くなります。そこで、家賃を下げてもらうためのポイントは・・・
・家賃が下がればすぐに申し込むという意思表示をする
・あくまで人対人のやり取りになるので、低姿勢で丁寧にお願いする
・家賃を下げるのが難しそうなら、礼金の値引きやエアコンのない部屋に付けてもらうなど、他のポイントで交渉を
仲介業者としても、家賃交渉をするメリットがなければする意味がありませんよね。「家賃を下げてもらえたらすぐに入居者が決まる」という明確なメリットがあれば、大家さんに交渉してもらいやすくなります。さらに見落としがちなのが、エアコンの有無です。家賃は他の入居者との兼ね合いもありますのでなかなか交渉が難しい場合がありますが、もし部屋にエアコンがなければ、付けてもらうだけで10万円前後はお得度が変わってきますので、ダメ元でも交渉してみるといいでしょう。
引越し料金が安くなる時期を狙おう
それでは引越し自体にかかる料金を安くする方法を見ていきましょう。同じ内容の引越しでも、条件によって料金は大きく変わってきます。基本的に念頭に置いてほしいのは、「需要が下がる時期がねらい目」ということです。
引越し料金が安い季節は?
こちらも家賃同様、引越しのオフシーズンがねらい目になります。2月3月の新年度に向けた引越し、または人事異動のある10月~12月を避けるようにするといいですね。ハイシーズンとオフシーズンとでは、同じ内容の引越しであっても引っ越し代金が倍近くも変わってくるということもザラにあります。
土日より平日?曜日でどれくらい料金が変わるのか
一般的に会社員や学生等、世間には土日祝日休みの人が多いので、引っ越しをするとなると土日を希望する人が多いです。つまり、平日の方が引っ越しの申し込みが少ない=安くなる可能性が高いです。実際、多くの引越し業者では週頭を「特売日」として、安くなるキャンペーンを行っています。
可能であれば有給などを利用してでも、土日や祝日を避けて引越しの予定を立てた方がお得に済ませることができますね。
引越し料金が安くなる時間帯はある?午前が良いのか午後が良いのか
引越しをするとなると、移動だけではなくその後の片づけなど何かと煩雑な作業が発生しますので、午前中の早いうちに済ませたいと考える人が多く、朝一の枠は人気と言えます。安く済ませたい場合は、逆に午後の便を指定するといいでしょう。
少し裏話をすると、引っ越し業者の作業員の人件費やトラック費用は、引越しの件数ではなく、日にちで料金が決まることが一般的です。つまり、業者としては多少割引をしても、1日のうちに2件3件と複数契約をした方がお得になるわけです。人気が高く開始時間が明確な午前枠から埋まっていきますので、午後枠は割引してもらえる確率が高くなるということなんですね。
ただし、午後の枠だと、午前の作業が終わってから作業員が来ることになるので遅刻される可能性があること、終わり時間が遅くなるのでその後の作業が大変になることは覚悟が必要です。
仏滅だと引越し料金が安い?!
仏滅の引越しは、相場の1割程度安くなる業者が多いようです。「友引」「仏滅」「大安」・・・などという六曜というものは、皆さんなんとなく耳にしたことはあるのではないでしょうか。引越しという行事も、昔からこの六曜に関係すると言われていて、仏滅は避けるべきとされています。
もちろん気にする人は気にするのでしょうが、正直科学的根拠があるようなことではなく、あくまで迷信やゲン担ぎレベルのものなので、気にならない人はあえて仏滅を狙ってお得になるならそれに越したことはありませんよね。仏滅を気にせず、なおかつ日にちに都合が付くのであれば、そこを狙って見積もりを出してもらってはいかがでしょうか。
更に引越し料金を安くする裏技
見積もりは同時に複数業者に請求しよう
引越しを業者に頼もうと思ったときまずは見積もりを取ると思いますが、ここで重要なのが「複数社に一気に見積もり依頼をすること」です。実際に見に来てもらって見積もりを出してもらうのが一番正確ですが、1社目がいくら好感触で安いように感じても、絶対にこの時点で契約してはいけません。複数社で比較していることを伝え、競争させることが大切です。
1社目には「この後他社でも見積もりを出してもらう」と伝え、「他社と料金その他を比較して決めますよ」という意思表示をしておきます。そして2社目3社目には率直に、「他社では〇〇円の見積もりだったけど、もっと安くなりますか?」と交渉してみましょう。このように業者同士で競争をさせて、結果1番安くなった会社と契約するのが賢い方法です。
そしてこの作業を簡単に行える便利なシステムが「引越し料金一括見積もりサイト」というものです。ネット上で条件を入力すると複数社の見積もりを一度に取り寄せることができる便利なシステムなのですが、このシステムの一番のメリットは「何も言わなくても比較検討していることが業者に伝わる」という点です。
一括見積もりサイトを使っている時点で、他社と比較検討されていることが分かるので、業者側としてもライバルに負けないよう、初めからなるべく限界まで割り引いた価格を提示してきます。これは、いちいち交渉やかけひきをしていくのが面倒くさいという方にはぴったりなのでぜひ利用してほしいですね。
可能であれば引っ越し日は業者の都合に合わせて
一般的に価格が安くなりやすい時期や方法をお伝えしてきましたが、必ずしもその通りとは限りません。その業者によって、たまたまピンポイントで暇になってしまっている日というのもあります。ある程度日時に融通が利くのであれば、単刀直入に「いつなら安くしてもらえるか」ということを聞いてみるのが一番の手です。
業者の都合のいい日に合わせることができれば、業者側としても効率よく動けるので値引きしてもらえる可能性がかなり大きいです。まずは聞いてみて、「そちらの都合に合わせるので安くしてほしい」という旨を伝えてみましょう。
引越し業者以外での安い引っ越し方法
特に単身での引越しの場合、業者に頼むよりも安い金額で抑える方法がいくつかあります。それぞれメリットデメリットがありますので、自分の環境に合った方法を選んでみましょう。
便利屋での引っ越しってどうなの?
端的に言うと、便利屋を使うと最後まで値段がはっきりしないのでお勧めしません。便利屋で引越しをしようとすると、
・スタッフの人件費(時給制)
・スタッフの出張費
・車代
・梱包材代金
がかかってきます。引越し業者を利用するのであれば、事前に見積もりをしてはっきりとした金額が出るので、それ以外に追加でかかるということはまずありません。しかし便利屋での引っ越しだと、作業が終わるまで延々と時給が発生しますし、何より引越しのプロというわけではないので、荷物の扱いがうまくない場合も多々あります。
車も別でレンタルしなくてはならないケースも多いですし、万が一荷物の破損などがあった場合も、引っ越し業者のような補償制度がありませんので泣き寝入りをすることになってしまいます。もちろん便利屋の方が安くあがる場合はありますが、それも全て作業を終えて初めて分かることなのでおすすめできません。
安くなる可能性を考えても、引越しのプロではなく、トータル金額が終わるまで分からないという不安と天秤にかけてまで選ぶ必要はないでしょう。
レンタカーを借りて自分たちで引越し!
他にも大き目の自家用車がある場合や、レンタカーを使って自分たちで引越しをするという手段もあります。荷物の少ない単身世帯の場合や、実家からの独立で家具家電は全て買い揃える場合、近距離の場合はお得になることが多いですね。
ただし、レンタカー代の他にも経費がかかることをお忘れなく。状況によってかなり変わってきますので、トータルで考えて安くなるかどうかうをしっかり検討する必要があります。自力で引越しをする場合は具体的に、
・レンタカー代
・高速料金(使う場合)
・乗り捨てをする場合は乗り捨て料金
・梱包資材代金
・知人に手伝いを頼むのであればそのお礼
が必要になってきます。更に引越し業者に頼む場合、万が一荷物に傷がついてしまっても補償制度がありますが、自分たちで引っ越す場合は当然この補償はありません。結果的に傷をつけたり壊したりして損失を出してしまった、ということにもなりかねませんので、わずかな差額にしかならないようなら安心料だと思ってプロに依頼する方が良い場合もあります。
格安レンタカーって知ってる?
レンタカーと聞くと、「トヨタレンタカー」や「オリックスレンタカー」など大手を思い浮かべる方が多いと思います。ただ、最近では「格安レンタカー」と呼ばれる業者もあることをご存知でしょうか?
格安レンタカーとは、独立店舗を持たずにガソリンスタンドと併設すること、車種の詳細が選べないこと、中古車を使用すること等を条件にすることで、レンタル料金を抑えた新しいシステムのレンタカーです。通常のレンタカーに比べてかなり料金が抑えられるので、安い引越しがしたいという方にはオススメです。
自分での引っ越しに使いやすい軽トラクラスの料金を比較してみると・・・
・トヨタレンタカー ¥5,400(12時間)
・ニコニコレンタカー ¥4,600(会員価格・12時間)
・ワンズレンタカー ¥4,320(当日営業時間内の返却)
となっています。基本的に乗り捨てができないので、長距離ではなく近距離での引っ越しに向いています。
引越しにまつわるその他の費用を抑えるには
引越しをするとなると、引っ越し代金以外にもこまごまとした出費が発生します。ここを忘れてしまうと、後々焦ってしまうかもしれません・・・。小さな部分でも、うまく節約できる方法をお伝えします。
挨拶の粗品
挨拶で配る粗品の金額も、合計するとバカになりませんよね。初めての引越しだと相場が分からなくて悩む方も多いと思います。ただ、挨拶の粗品は意外と実際より高いイメージを持っている方が多いのも事実。実は1件あたり300円~500円程度でも十分だという意見が大半なのです。
洗剤やスポンジなど、必ず使うような消耗品か、遠方からの引越しなら特に地元の銘菓を持参するのも「よく考えて用意しました」という感じが出て喜ばれます。ラッピングを工夫するなどすれば、そこまで金額をかけなくてもしっかりとご挨拶の気持ちを伝えることができますよ。
最近では防犯の意味もあり、単身世帯向けのマンションなどでは挨拶には行かないことも多いようです。しかし、ファミリー世帯向けのマンションや戸建ての場合は、やはり挨拶に伺っておいた方が、後々円滑にコミュニケーションをとるためにはいいですね。
手伝ってもらった場合のお礼
友人などに頼んで自分たちで引越しをするなら、どんなに親しい間柄でもお礼は用意するのが礼儀です。間柄や年代にもよりますが、1人5,000円~のお礼をするのが一般的になっています。しかし別途レンタカー代がかかったりすると、結果的に引っ越し代金が高くつきそう・・・なんていうことにもなりかねませんよね。
予算にあまり余裕がない場合は、現金でのお礼よりも「その日の夕食を御馳走する」というお礼の仕方がおすすめです。最近では有名な飲食店でもグルーポンやポンパレなどのクーポンサイトで割安にチケットが手に入ったり、早期予約で通常よりも豪華な内容にグレードアップすることができます。
少し手間はかかりますが、こういったものを探して御馳走したほうが、実際にかかる値段よりも友人の満足度も高くなりそうですね。ただし友人に手伝いを頼む際の注意点は、頼む時点でお礼の内容をはっきりと伝えておくこと。引っ越し作業となると1日がかりでかなり疲れるので、誰でも無償ではやりたくないものです。「お礼は〇〇の焼肉で考えているけど引き受けてもらえる?」など、先に言ってもらえれば快く手伝う気持ちになれるでしょう。
粗大ごみはどうする?
引越しの際に新調する家具や家電なんかは、古いものが不要になることもありますよね。大きなサイズのゴミは、ゴミと言えどもタダで捨てるわけにもいかず、有料で粗大ごみとして引き取ってもらうことになります。そこまで大きな金額ではなくとも、なにかと物入りな引越し時期ですから少しでも節約できたら嬉しいですよね。
まずはそのゴミが本当にゴミなのかどうか、安くてもいいから売れるものではないかを確認しておきましょう。古い物や壊れたものでなければネットオークションやフリマアプリなどで売れることがあるので、時間に余裕があれば一度出品してみてもいいかもしれません。また、あまり高値は期待できませんが、近所のリサイクルショップに持ち込むというのも一つの手でしょう。
それでも売れなければ、次は無料で引き取ってくれる先を探します。リサイクルショップで値段は付かなくても、無料なら引き取ってくれるという場合もあります。また、一人暮らしの多い年代であれば、意外と知人で欲しがる人が出てくるかもしれません。念のため心当たりにあたってみるのもいいでしょう。
それでも引き取り手が見つからなければ、自治体の粗大ごみに出すのが一番手っ取り早いですね。何千円何万円もかかることはありませんので、ここは必要経費として考えておきましょう。
退去時の敷金返却
前の家の退去時に、クリーニング代などをひかれて戻ってくる敷金。こちらも、できることならなるべく大いに越したことはありません。では、どのようなポイントに注意すればいいのでしょうか?
一番のポイントは、退去時に出来る限り綺麗に清掃しておくこと。こうすることで、「清掃費」の部分を軽減できる可能性があります。お風呂場のカビ・排水溝・換気扇・ガスコンロなど、手間はかかりますが、年末の大掃除位の意気込みで掃除しておくことをオススメします。
上記のこびりつき系の掃除は前日までに徹底的に済ませておくと、引っ越し当日スムーズになります。大きな家具などを搬出すると、どうしてもほこりや、家具の下になっていた部分の汚れが出てきますので、当日はそちらに注力するようにしましょう。
単身世帯でのお得な引っ越し方法は
実家から初めて独立する時、荷物の少ない学生の引越し等々、荷物量が少ない単身での引っ越しなら、費用を安く抑える手段の幅は広がります。自分荷物の種類や量に応じて、安い引っ越し方法を選びましょう。
東京近郊なら赤帽
赤帽では特に単身世帯の引越しに力を入れていて、軽トラでの作業を主体にしているため、普通の引越し業者よりもコストカットに優れています。「家財運搬だけ」でも、「引越し」でも対応可能で、利用者自身も荷物の移動を手伝うことで、それぞれ料金を抑えています。全部完全にお任せしたい!と言う場合は通常の引越し業者の方がオススメですが、多少手間でもとにかく安く済ませたいという方にはぴったりなシステムですね。
荷物量の少ない場合は、赤帽がちょうど「宅配業者」と「引越し業者」の中間のような役割になっています。引越し業者だと割高になるけれど、宅配業者だと玄関先までしか荷物を運んでくれなくて負担が大きい・・・というかたには赤帽が向いています。
通常の引越し業者以外での引っ越しを考えているのなら、一度無料見積もりを依頼してみるといいでしょう。
レンタカーでの自力の引越し
先にも述べましたが、自分でレンタカーを借りて、知人の手などを借りて引越しをするという手段もあります。この場合、
・万が一の破損などが起きても自己責任ということ
・レンタカー代、ガソリン代、知人へのお礼代が必要なこと
を考慮しておかなければいけません。大きな家財道具が全くないという場合には、破損の心配も少ないとは思いますので、トータルでのコストをしっかりと計算して、赤帽など他の方法と比較してみるといいですね。
段ボールだけなら郵送という手も
荷物が段ボールに収まる物だけ!という場合の引越しでは、宅配業者を利用するという手段もあります。箱数が増えてしまうと他の方法より料金が高くなる場合もありますので、実家からの独立などで、荷物量がかなり少ない場合にのみオススメです。
デメリットは、
・その日のうちに到着しない
・玄関先までは運んでもらえない(部屋の中への移動、開梱作業は自分で)
・箱を自分で調達できないと割高になるかも
という点ですね。近所のホームセンターなどで段ボールが手に入って、箱数がかなり少なく済みそうならいいかもしれません。こちらも他の方法と比べてみて、料金比較をして決めるのがベストです。
特殊なケースでの引越し
通常想定されるようなケースではなく、特殊なケースでの引っ越しを予定している方もいると思います。状況別に安い引っ越しができる方法を見ていきましょう。
緊急!即日での引っ越し
何らかの事情があって、即日、翌日に引越しをしたい・・・。そんなケースの方もいるのではないでしょうか。自分で引越しをするつもりだったけれど、友人にドタキャンされてしまった、車にトラブルが起きてしまった、ストーカー被害に悩んでいる・・・ということもあるでしょう。そんな時に緊急で対応してくれる業者はあるのでしょうか?
当日空きがあれば対応してもらえるのですが、通常業者ではロスを出さない為にも、予約数に見合ったスタッフと、車の用意をしています。ですから、当日1社ずつ電話で聞いてみても、なかなか対応してくれるところが見つからないことがほとんどでしょう。それでも、業者側でも急なキャンセルが出てしまうことがあるでしょうから、そことうまくマッチできればいいのですが・・・。
こんなときこそ「一括見積もりサイト」の出番です。当日、もしくは翌日の設定で見積依頼を複数社にかけると、1社ずつ問い合わせるよりもはるかに効率よく探すことができます。空きがあった場合、こちらとしても助かるわけですが、業者側にとっても穴が埋まるので歓迎されます。となるとそこからの値段交渉ができる可能性があるので、更にお得にできるかもしれません。
ベッドだけの引越し
ベッドだけの引越しでは、
・玄関その他を通れるかどうか
・通れない場合、解体できるかどうか
・何階か、エレベーターの有無
といった条件で価格が変わってきます。基本的にそのままでは通路を通れないことが多いので、解体するか、解体できなければクレーンを利用して吊り下げて移動するかの方法を取る事が一般的です。
料金相場を見ると、シングル¥7,000~ダブル¥10,000程度になっています。この料金で解体までしてくれる業者もあれば、解体は別料金で数千円追加される場合もあります。やはり業者によって差が出てくるので、ベッドのみの引越しでも、複数社に見積もりを取るのが一番ですね。
なお、クレーンを使用しなければならないケースだと、クレーン車の手配が別になる業者がほとんどなので、どうしても2万円は超えてしまいます。この場合は車の準備も必要なので、なるべく早めに依頼しておくことがオススメです。
エアコンの引越し
まず、エアコンのみの引越しにはかなりお金がかかります。例えばヤマトホームコンビニエンスを利用すると・・・
冷房能力4kwまでのものの取り付け・取り外し→¥20,000~
となっています。これに運搬も頼むとなると、別途料金がかかってきますし、移設先ではホースの長さが足りない、ホースが劣化していて交換が必要ということも多くあるので、更に追加料金がかかる場合も。最新型の高価なエアコンであればもちろん引越しする価値はありますが、古い物だったり安い物だったりするのであれば、そのタイミングで買い替えるというのも手だと思います。
1点注意してほしいのが、「ガスの補填」に関してです。たまに追加料金をとるために、「ガスが減っているので補填したほうがいい」と進めてくる業者がいます。昔は取り付け取り外しを行うと、管内部のガスが少しずつ減り、そのせいでエアコンの効きが悪くなるということが確かにありました。しかし最近では技術も向上しているので、ガス補填の必要がないケースも多いのです。
少なくとも、エアコンを使用していて効きが悪くなってきたということがなければガスの補填は必要ありません。言われるがまま追加料金を払うのではなく、本当に必要かどうかしっかりと見極めましょう。予想外の追加料金を避けるためには、依頼時にしっかりと確認しておくことが大事です。「基本料金にどこまで含まれているのか」「追加料金がかかる可能性があるのか」という点をしっかりと聞いておきましょう。
冷蔵庫の引越し
冷蔵庫のみの引越しだと、同一県内で相場は¥6,000~¥10,000になります。自分で引越しをするにしても冷蔵庫は素人には扱いが難しく、大変な作業になりますので業者を利用するのがオススメです。また、冷蔵庫買い替えにあたって、知人に古い冷蔵庫を譲るというケースもありますよね。その際は知人側もかなりリーズナブルに手に入れることができて、処分する側としても処分料金がかからないので、双方メリットがあります。
あとは、冷蔵庫の中身をいかに無駄にせず引っ越すか、ということですね。食材の廃棄がでる=余分なお金がかかる、ということですから。引越しの2,3週間前から計画的に食材の管理をするようにして、極力無駄がでないようにしましょう。当日はクーラーボックスを用意しておくのがオススメです。どうしても残ってしまう調味料などはクーラーボックスで運ぶようにするといいですね。
引越しを少しでも安くする方法をまとめると
色々と述べてきましたが、少しでも安い引越しをするためのポイントは・・・
1.運ぶ荷物を減らす(不要品の売却、処分)
2.できるところは自分で行う(掃除、梱包、荷物の運搬)
3.条件に合わせて一括見積もりサイトを利用する
といったところになります。少しずつ小さなポイントに気を付けるだけで、トータルではかなりお得になることが多いので、安い引っ越しがしたいという方は多少手間をかけながら準備をするといいですね。
次にこちらの引越し安いに関するこちらの記事もどうぞ
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