
引越しの際に冷蔵庫を運ぶ際には事前に電源を切っておく必要があります。
しかし様々な情報を見ると、電源を切るタイミングが異なっています。
なので今回は引越し業界で6年間勤務していた管理人が「冷蔵庫の電源を切るタイミング、引越し後に再び入れるタイミング」などについて解説付きでご説明します!
また電源を切り忘れた際の対処方法についても紹介していますので、ぜひそちらも参考にしてみて下さい♪
冷蔵庫の電源をON/OFFにするタイミング
引越し前は1日前、引越し開始時間の24時間前
まず引越しを行う前で冷蔵庫の電源を切るタイミングは「引越し作業を開始する24時間前」を目安にするようにしましょう。
これは引越し前に行う水抜き・霜取りが関係しています。
「水抜き・霜取りとは?」
冷蔵庫を運ぶ際に聞く用語で水抜きと呼ばれるものがありますが、これは冷蔵庫に付着した霜を全て溶かす作業になります。引越し前日に水抜きを行わないと、引越し作業中に冷蔵庫内の霜が溶け出して輸送中に水漏れしてしまいカーペットやトラック、フローリングが水浸しになってしまいます。それらを防ぐため、引越し作業前にあらかじめ冷蔵庫の霜を全て溶かす作業、これを水抜き(霜取り)と言います。 |
もし引越し前日から冷蔵庫の電源を切っていなければ、作業中に霜が溶け出し新居の床が濡れたり作業員の方に迷惑が掛かったりします。
霜が完全に溶けるまでには約10時間~20時間ほど掛かるため引越し当日では少し遅いです。
そのため余裕を持って引越しを迎えるためにも、引越しを行う24時間前を目安に冷蔵庫の電源を切る必要があるのですね。
引越し後は半日、12時間程度
引越し後に設置した冷蔵庫は「設置後、12時間前後」を目安に電源を入れると良いでしょう。
というのも冷蔵庫が故障するのは引越し時がとても多く、引越し後にすぐ電源を入れてしまうことにより発生するためです。
冷蔵庫にはコンプレッサーと呼ばれる心臓部分に当たる内部機器があり、コンプレッサー内には潤滑油と呼ばれる機械の動きを滑らかにするオイルが入っています。
通常ならばコンプレッサー内の正しい位置に存在するのですが、引越し作業中に傾いたり横になったりした場面があると本来の場所とは違う配管へと流れ込んでしまうのですね。
するとコンプレッサー内の潤滑油は不足して機械の動きが予定通りにいかなくなり、よくある故障の「冷蔵庫が冷えない・変な音がする」などが発生してしまいます、、、
まっすぐ立てたままの状態で運ばれていた場合や新しいタイプの冷蔵庫(2008年以降が目安)などでは設置後でもすぐ使用できますが、大事を持って時間をおいてから電源を入れることをお勧めします。
引越し後すぐ電源を入れて故障した場合のクレームだと業者はまず取り合ってくれませんから(笑)
冷蔵庫の電源を切り忘れた時はどうする?問題は?
本来ならば引越し前に冷蔵庫の電源を切っておき水抜きを行う訳ですが、もし事前に水抜きをし忘れた時どのように対処すべきなのでしょうか?
ここからは「引越し前に冷蔵庫の電源を切り忘れた時の対処法」についてご紹介いたします。
まだ引越しまでに時間がある場合はドライヤーを利用して霜を溶かす
冷蔵庫内には冷蔵・冷凍室以外にも内部の配管等に霜が付着しており、通常ならば電源を切って長時間放置しておくことで水抜きが完璧にできます。
全ての霜が完全に取り切れる訳ではありませんが、代替する方法として以下をご紹介します。
ドライヤーとヘラを使って冷凍室に付着した霜を落とす方法になります。
まず冷蔵庫の電源を落とし、その後ドライヤーの温風を当てつつヘラを使って剥ぎ落していきましょう。
その際には必ず剥ぎ取った霜を入れるビニール袋と手袋を用意するようにしておく必要があります。
冷凍室に付着した霜は様々なバイ菌を含んでいて衛生上よろしくないので、霜に触れないよう手袋をした状態で霜を取り、順次ビニール袋へと詰めていきましょう!
作業時間的には約1~2時間程度もあれば大体の霜が取れますので、水抜きのし忘れを当日に気づいた時はドライヤー等を利用して霜を溶かす方法がお勧めです。
作業員の方への連絡も忘れずに
引越し作業時にやってくる作業員の方には必ず「水抜きができていない、忘れていた」との内容を伝えるのを忘れないようにしましょう!
作業員の方は水抜きをしている前提で冷蔵庫を運びますので、トラック内で霜が溶け出し他の家具が濡れるのを防止することが難しくなります。
なのでご自身の家具家電を守るためにも、引越しを行う前には必ず水抜きをしていない事を伝えておく必要があるのですね。
また作業員自身も濡れないように気を配れるので(笑)
冷蔵庫が故障するリスクはある
近距離(30分程度)の引越し距離なら問題ないですが、長距離(2時間以上)の引越となれば冷蔵庫内から溶け出した霜でショートしてしまうリスクがあります。
通常水抜きをする時、溶け出した霜は庫内にある受け皿に水が溜まるので他の機器が水を被ることはありません。
しかし引越しの移動・輸送作業では冷蔵庫が振動で揺れますので受け皿から水が零れてしまうのですね。
そのため溶け出した霜により、冷蔵庫本体が漏電・ショートしてしまい故障するリスクがあります。
対策としては庫内の受け皿にあらかじめ大きめのタオル等を仕込んでおくと水分を吸収してくれますので、故障を未然に防ぐことができるのでお勧めですよ♪
運んでくれない事はある?
もし冷蔵庫の電源を切り忘れて水抜きができていなかった場合でも、引越し業者は運んでくれます。
口頭で作業員の方に伝えておけば問題ありません。恐らく作業員は嫌がりますが(笑)
冷蔵庫を運ばないとせっかく見積もりの際に立てたスケジュールや予算も変わってきますので、冷蔵庫も含めて引越しは行ってくれるため電源を切り忘れた冷蔵庫があって大丈夫です。
引越し後に電源を入れてから冷蔵庫が冷えるのはどのくらい?
野菜などは電源を入れてから6時間程度
通常の冷蔵室に野菜やお肉を入れても問題なくなるのは、「電源を入れてから6時間後」を目安にすると食材の痛みを最低限にすることができます。
電源を入れてから2~3時間でも庫内はある程度冷えていますが、冷却機能が安定するまでには多少の時間が掛かるため少し間を空ける事をお勧めします。
なお多少の痛みや生ものが少ない場合では、「電源を入れた2~3時間後」に入れても大丈夫ですね。
冷凍食品は半日、12時間程は空けておく
冷凍室は野菜室などに比べると、温度が低いため十分冷え切るまでに時間が掛かります。
目安としては「電源を入れてから12時間程度」を目安にすれば冷凍食品やアイスが解ける心配が無いぐらい冷えていますね。
ただ本来なら、特に冷凍食品は引越し前に使い切るか処分するかするのが一般的ですので、持って行く物がなくなるぐらいには処理しておくことをお勧めします(笑)
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