
引越し荷物の中で、冷蔵庫は引越しの前日や当日まで使用していたい電化製品です。そのため、食品などの中身が残ることが多く、その処分を計画的に行わないと食品が無駄になります。また、冷蔵庫を引越しするには、事前に行っておかねばらないことや電源のON/OFFについての注意点があります。そこで、冷蔵庫を上手に引越しするための知っておきたいポイントについて元引越し業者が紹介します。
■ポイント1 冷蔵庫の食材を使いきって前日に電源OFF

引越し日の前日までに冷蔵庫の中身を空にするよう計画を立てましょう。
長距離の引越しでは食品が傷むので廃棄しなければならなくなり無駄が生じます。残った食品以外は、クーラーボックスに入れて当日は保管しておきましょう。
なお、引越し当日も電源を入れておけば何かと便利な冷蔵庫ですが、冷蔵庫の特性上、引越し日に電源をOFFにすると運搬中に水が漏れ出て引越し荷物をぬらしてしまう危険性があります。水漏れを防ぐには一定時間電源をOFFにして水抜きをする必要があります。そのため前日までに冷蔵庫の中身を処分することが必要です。
■ポイント2 冷蔵庫を清潔にする

冷蔵庫が空になったら、冷蔵庫は普段隅々まで掃除ができないので、この機会にしっかり掃除をしておきましょう。
また、冷蔵庫はモーターがありあたたかいのでゴキブリの巣になっていることがあります。引越しを機会にゴキブリの巣を駆除しておくと新居で衛生的に使用できます。今の住居でゴキブリに悩まされていたら、他の家具などにもゴキブリの巣がありタマゴがある可能性が考えられます。引越し業者がゴキブリの駆除サービスを行っていることが多いので、費用を確認して利用すると良いでしょう。
また、ゴキブリは古い段ボールを巣にしていることがあります。引越し業者が持ってきてくれる段ボールは一定数をこえると有料になります。そのため、家に長く保存していた段ボールや、スーパーなどにある段ボールを利用することも多いと思いますが、この段ボールにもゴキブリのタマゴがあることが考えられます。できるだけ新しい段ボールを利用するようにすると、新居にゴキブリを運び込む危険性を小さくできます。
■ポイント3 冷蔵庫の電源は引越し前日に抜いてOFFにする
冷蔵庫の電源を引越し前日にOFFにしなければならない理由は、水漏れが起きて他の荷物をぬらしてしまう危険性があるからです。電源を入れたままして引越し直前に電源をOFFにすると、冷蔵庫内の空気に含まれる湿気や食品の水分が蒸発し冷蔵庫の冷却器や製氷機に付着している霜が引越し途中で溶けて流れ出るからです。
冷蔵庫には自動で霜取りを行うファン式と手動で行わないと霜がとれない直令式があります。ファン式の冷蔵庫は自動で霜取りを行うので、タイミングによってはたまった水を捨てるだけで良く前日に電源OFFしなくても良い場合もあります。しかし、霜が完全に取れているかの確認ができないので前日に行っておくと水もれの心配がありません。
直令式の冷蔵庫では、霜が付いており冬の季節は溶けにくいので、前日に電源OFFを必ずしなければなりません。また、製氷機の氷も取り除いておかねばなりません。霜が溶けた水は、冷蔵庫の下の受け皿(蒸発皿)または水受けタンクにたまります。ここにある水を捨てます。場所が分からなければ、通常は引越し業者がちゃんと行ってくれます。
■ポイント4 冷蔵庫の設置後にすぐに電源ONしても問題なし
冷蔵庫は、もし夏場だとすぐに電源ONにして使用したくなります。昔は引越し直後は、電源をすぐにONにしてはいけないといわれましたが、今の冷蔵庫はノンフロンガスタイプなので直立状態で運搬されていれば、引越し直後に冷蔵庫の電源を入れても問題はありません。ただし、横にして運搬しなければならなかった場合は、すぐに電源をONにすると冷蔵庫に負担がかかるので、30分から1時間程度時間を置いてから電源をONにします。なお、長時間、冷蔵庫を横にして運搬すると故障の原因になるので避けましょう。
次にこちらの冷蔵庫引っ越しに関するこちらの記事もどうぞ
【人気記事】引越し料金を59%オフにした方法
