
突然ですが、あなたは引越しを予定したとき「段ボールの組み立て方」に不安を感じていませんか?
- 「底が抜けない組み立て方ってないの?」
- 「この組み立て方で大丈夫かな?」
- 「ダメな組み立て方とかあるの?」
これらの悩みを、元引越し業者のへのへのもへじが、全て解決します!
底が抜けない上手な組み立て方
段ボールの底は「十字貼り」が基本
底が抜けない組み立て方のポイントは「ガムテープを十字貼りにする」ことです。
段ボールを組み立てる際、ガムテープを使って底を閉じます。つなぎ目をガムテープで貼り付ける貼り方を「一貼り」といいますが、これでは強度が強くありません。
段ボールは真ん中に重さが集中するため、そこをカバーする貼り方が必要です。それが「十字貼り」です。
- 段ボールの底を上にして、フタの短い方を折ります。
- 長い方のフタを折り、ガムテープを貼って底を閉じます。
- 十字になるように再度ガムテープを貼ります。
十字にガムテープを貼ることで、荷重がかかる真ん中を補強できます。これで底が抜けない段ボールの完成です。
あとは荷物を詰めて、フタを閉めれば荷造りも完了です。フタは強度を増す必要がないので「一貼り」で大丈夫ですよ。
より頑丈な底にするなら「キ貼り」
本などの重たい荷物を入れるなら、十字貼りよりも強度が増す「キ貼り」がオススメです。
本や食器などはかなり重たいため、小さい段ボールに詰めても、底が抜けないようにより頑丈にしたいものです。そこでよく使われるのが十字貼りではなく「キ貼り」です。
文字通りこの貼り方はカタカナの「キ」になるようにガムテープを貼る方法です。
- 段ボールの底を上にして、フタの短い方を折ります。
- 長い方のフタを折り、ガムテープを貼って底を閉じます。
- 「キ」の文字になるようガムテープを2本貼ります。
衣類やリネンなどの軽い荷物の場合、ここまでの強度は不要です。十字貼りで問題ありません。上述したモノや調味料などの液体を詰める場合はキ貼り、もしくはそれ以上に補強をする方が安心です。
これはダメ!NGな組み立て方
「クロス組み」は底が抜けやすい
底のフタを上下にクロスさせガムテープを使わない組み立て方は、実はすぐに底が抜けます。
しっかりとクロスさせているから大丈夫!と思われがちですが、段ボールを抱えると真ん中から荷物が落ちてきます。持ち運ばない荷物を入れるには有効ですが、引越しの場合は絶対にやってはいけません。
クロスさせることで段ボールを若干曲げなければならず、そのときにクセが付き、底が抜けやすくなります。ガムテープで補強しても段ボール自体の強度が下がっているため、ほぼ意味はありません。
最悪の場合、クロス組みしている段ボールを運んでくれない引越し業者もいます。再度段ボールを組み立てて詰め直しすることにもなりますので、ガムテープでしっかり閉じるようにしましょう。
「H字貼り」は強度を上げられない
一貼りした後、段ボールのサイドにガムテープを貼る「H字貼り」は強度が上がらないだけでなく、滑りやすくなります。
段ボールの底が抜ける場合、真ん中から抜けていきます。だからこそ、十字貼りやキ貼りは真ん中付近に補強をしています。
よくサイドを留めてアルファベットの「H」のようにガムテープを貼っている段ボールを見ますが、真ん中が弱いままになっているため、全く強度は上がりません。むしろ段ボールを抱えたときに滑りやすくしてしまい、手元が狂って落としてしまう危険さえあります。
手で持つ場所にはガムテープを貼らず、強度を上げるなら、キ貼りを行いましょう。
より段ボールを上手に使うコツ
しっかりしている段ボールを使おう
自分で段ボールを用意するなら「頑丈で使用感の少ない段ボール」を使って引越しましょう。
引越し業者に依頼した場合、段ボールなどの梱包資材はもらえる事がほとんどです。しかし足りない場合や提供がない場合、自分で調達します。その際に気をつけたいのがダンボールの頑丈さです。
段ボールは全て同じではなく、素材や厚みがそれぞれ違っています。引越しに使うならば厚みのある頑丈な段ボールを選ぶといいでしょう。また中古の段ボールを選ぶ際、ボロボロだと強度が落ちているため、できるだけ使用感の少ないモノを選びましょう。
天地の印刷はしっかり守って
業者は段ボールの印刷の向きで天地を判断します。しっかりと上と下を守って詰めましょう。
引越し業者からもらう段ボールにはなにかしらの印刷がなされています。印刷される理由の1つに「段ボールの天地を分かりやすくする」ということがあります。業者はこの印刷を見て、天地の向きを確認します。
間違って上側を底にしてしまった!なので分かりやすく目印を書きました!という方もいますが、多くの段ボールを運んでいると、目印に目を向けることはほぼできません。衣服などなら天地が逆さになっても大して問題ありませんが、食器など扱いに気をつけるべきものだと最悪破損する危険もあります。
荷物を大切に運ぶためには段ボールの天地の向きはしっかりと守って組み立てましょう。
フタが閉められないときは
一升瓶や植木など背が高くて段ボールのフタを閉められないときはフタを立ててガムテープで固定して詰めましょう。
荷物の中には段ボールの高さに収まらないモノも出てきます。上述のモノの他にも「傘」や「鉢」などフタが閉められないアイテムはたくさんあります。
その場合はフタを立て、フタ同士をガムテープで固定すると持ち運びやすくなります。フタのまわりをぐるっと一周ガムテープで留めると、より安定感も増し強度も強くなります。
実は背の高いアイテムの他に「壊れやすいモノ」を入れる場合もこの方法が有効です。段ボールの中身が見えるため、業者はより注意を払って慎重に運んでくれるのです。
しかし、このような段ボールばかりだと全ての荷物を積み込めなくなります。フタを開けた段ボールは数箱に留めるようにしましょう。
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